新しいiPhoneを買う人は、今現在もiPhoneを使っている上での買い替えが大半だと思います。
今回はそういった方にiPhoneを機種変更する際のデータ移行のポイントをお伝えしたいと思います。
iPhoneの機種変更方法は以下のような歴史があります。
iPhone機種変更方法の歴史
そう、今は古いiPhoneから新しいiPhoneに直接データ転送できるようになっています。
(正確にはiOS12.4(2019/7リリース)から)
(現在でもiTunes、iCloud経由での移行も可能です)
新しいiPhoneを購入した際、最初に起動して、AppleIDを入力して、と進めていくと、古いiPhoneを近くに置いておくだけで、iPhoneの中のデータをwifiで直接転送してくれます。
クイックスタートを使って新しい iPhone、iPad、iPod touch にデータを転送する
クイックスタートで転送されるデータは?
iPhoneの中のデータは主に以下のものがあります。
1. インストールしているアプリ本体
2. アプリに紐付くデータ
3. 写真・動画・音楽(Apple Musicの曲)
このうち、1のアプリ本体は、この直接転送に含まれません。
直接転送後、新しいiPhone側でAppleストアから自動的にダウンロードされます。
iPhoneに入れておいても、使わないアプリって結構あるので、移行する前に削除しておくと移行完了が早いですね。
2のアプリに紐付くデータと3の写真などが直接転送されるものになります。
なので、直接転送の所要時間は、どれだけ多くのアプリのデータを使っているかと、写真・動画・音楽を保存しているかによります。
2のアプリに紐づくデータとは、ゲームアプリのiPhone側に保存しているデータや、LINEのトーク履歴などのことです。
これらについては、iTunes経由やiCloud経由の移行方法では、引き継げるものと引き継げないものがアプリによってまちまちなので、直接転送で行うことは大きなメリットです。
3の写真や動画、ミュージックアプリの曲については、
iPhone本体ではなくiCloud側に保存しておくと、そもそもiPhoneにデータは存在しないので、直接転送には含まれません。
転送時間は大幅に短縮されることになります。
写真や動画をiCloud側に保存する設定は以下の紹介記事の#10です。
2と3を直接転送後、
アプリをAppleストアからダウンロード(自動)して移行は完了します。
アプリを大量に入れている場合は完了までかなりかかるので、気長に待ちましょう。
寝る前に直接転送まで済ませて、アプリのダウンロードは寝てる時間にやっておくのも手です。
ということで、iPhoneの今どきの機種変更は超簡単で、かつ超便利です。
(おまけ)iPhoneのサービス設計
iPhoneの魅力って使いやすさとかセキュリティとか見た目とかいろいろありますが、
システム屋からすると、こういう”運用面”の容易さも大きな魅力だと思います。
Windowsパソコンを乗り換える場合、そのPCの利用歴が長ければ長いほど、PCにたまっているデータ、ソフトが多すぎて、移行に数日かかります。
ソフトはバージョンが違ったりするので、そっくりそのまま移行できません。
なにより、Windows Updateで1日つぶれます。
Androidスマホは使ったことがないですが、
ちょっと調べた感じではこんなに簡単にはいかないようです。
結局こういうのって、製品思想になってくるので、どれだけ綿密に、ユーザーの立場でサービス設計をするかという話で、そういう意味でAppleという会社は素晴らしいと思います。
普段使う製品、サービスでそういうことを感じるのは、Apple以外だとAmazonくらいでしょうか?
Appleはまさに唯一無二の会社だと思います。
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