【おすすめ】社会人が知っておきたい法律を学べる入門書

レビュー

今日は、社会人または法律に関する初心者が法律を学ぶための入門書の紹介です。

法律のことを詳しく学びたい

人は、社会に出てビジネスに触れたり、時事ニュースに詳しくなったりすると、法律に関する知識不足を痛感するようになります。

なぜなら、日本は法治国家で、ビジネスはもちろん、普段の生活をする上での基本ルールも法律に定められているにも関わらず、その基本ルールをちゃんと学んでこなかったからです。

少なくともぼくは、大学卒業まで法律についてちゃんと学んだ記憶がありません。

法律に関して簡単な読み物ではなく、もう少し踏み込んだ内容を、
かと言って司法試験を目指す法学部の学生のような専門知識を得るほどではない、その中間あたりのことをじっくり学ぶにはどうすればよいか。

そんな時にうってつけの本があります。

伊藤真氏の六法入門シリーズがベスト

伊藤真氏は司法試験対策の第一人者で、伊藤塾という司法試験・公務員試験対策塾を開いています。
法律の専門家であると同時に一般の人にわかりやすく法律を説明する本をたくさん執筆されています。

橋下徹氏も以前こんなことを言っている大家です。

そんな中でも六法入門シリーズは、各法の体系にそった構成で、法律初心者にもわかりやすく、かつ法律の全体像をおさえながら説明してくれています。
六法とは、憲法、刑法、民法、商法、刑事訴訟法、民事訴訟法です。

初心者向けなので、法律の原則やそもそもの考え方を丁寧に解説してくれています。

例えば以下のように。

民法商法/会社法刑法
取引の安全と本人の利益保護
私的自治の原則
契約自由の原則
物権法定主義
合理化と適正化の調整
株主有限責任
株式会社の所有と経営の分離
株主平等の原則
保護法益と人権保障
罪刑法定主義
推定無罪の原則

法体系に沿うと憲法が最初ということになりますが、
初心者やビジネスマンには実生活に近い民法か商法または会社法、刑法から始めるとよいと思います。

各法では以下のような興味深い事例が多数あげられ、専門書であっても読みやすい内容になっています。

【民法入門】の例

  • 錯誤による意思表示は簡単に取り消すことができないが、インターネット取引による錯誤は特例(電子消費者契約等法)によって緩和されている(ECサイトで間違ってポチった場合は錯誤に該当)
  • 自分が購入した土地に別の人が住んでいて、出て行けと言いたくてもそれを請求できる明確な条文がない?
  • 銀行通帳を盗んだ人が銀行からお金を引き出した場合、銀行側が善意で過失がなければ銀行としては責がない
  • マンション購入の契約をして1か月後に引渡しの約束をしていたところ、地震でマンションがつぶれた場合、買い主と売り主のどちらが負担する?

【商法入門/会社法入門】の例

  • 株式会社は出資者が出資額の限度で責任を負う
  • 株式会社における株式=社員
  • 取締役と執行役員の関係…取締役は業務の執行をしない、執行役を監督する。
  • 手形の効力は作成した段階で発生する?交付した段階で発生する?

【刑法入門】の例

  • 窃盗罪は他人の”財物”を窃取した者に対して科す。産業スパイが新製品のデザインを小型カメラに収めた場合、窃盗罪に問える?
  • 子どもが川で溺れていたが、そこを通りかかった人が、助けず立ち去った場合、不作為犯に問える?
  • 大学の講義を無許可で侵入して受講していた場合、住居侵入(建造物侵入)罪以外に問える罪がない?
  • 報道機関が政治家の不正(真実)を報道しても名誉毀損にならないのはなぜ?
  • 利益窃盗は不可罰。食い逃げ、踏み倒し、自宅のベランダから隣に見えるスポーツスタジアムの競技を観戦する、パスワードのかかっていないwi-fiを無断で使用する など

読んでみたいと思った方は↓のリンクからぜひどうぞ。
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なお、2020/12現在、民法入門以外はKindle Unlimitedの対象です。
1冊のほぼ半額の価格で5冊読み放題なので、とてもお得です。
(以前は民法も対象だったんですけどね…)

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