【書評・レビュ】西野亮廣著「革命のファンファーレ〜現代のお金と広告」

西野亮廣さんごめんなさい

今までなんとなく避けてました。
ビジネス書を書いていたのは知ってます。
絵本を書いていたのも知ってます。

しばらくテレビは離れ、オンラインサロンとかYouTubeで個人的な活動をしていたのも知ってます。

でも、世間一般の人と同じように鼻につく感じがして、関わらないようにしてました。
本当に申し訳ありません。
本当は大きな組織に属してではなく、個人で勝負している人は全員参考にすべきなのに。

今回、なんとなく手に取ったこの本、
ほとんどのページに啓発を受けることがあり、多くのハイライト(Kindleのメモ)を引き、あまり遭遇することのない、2度読みしなければならない本になりました。

モノからコト消費、インターネットの衝撃、お金が信用の尺度であることなど、これまで目にし、耳にしてきたことなのに、改めて納得させられました。

そして常に最適解を最短で進むために考えること、行動すること、実績を残していることに畏敬の念すら持ちました。

西野さんはディズニーを越えるという目標を掲げられていますが、今回、この本を読んで、この人はいつかその目標を達してしまうのではないかと思わせられました。

もしそんなことになったらとんでもない偉業です。
そんな偉業の第一歩になるかもしれない、今回の映画「えんとつ町のプペル」は必ず観に行かせてもらいます。

ぼくは仕事でも、プライベートでも嘘をついてしまっている。
嘘をついているというとなんだかすごく嫌な人間のように聞こえてしまうが、
完全に自分の意思を表明できる状況に、今はない。
自分を正直に見つめれば、少なくない人は同じ状況にあると思う。

本来、正直に生きたいのに嘘をついてしまうことのジレンマに長く悩まされていた。
この本では、人は環境によって嘘をつかされる、だから嘘をつかなくてもいい、自分の意思を表明できる環境に、自分の身を置く必要があると言う。

これはたしかにその通りで、その環境変化、環境づくりを考えていく必要がある。

全体的に言えるのは、目的を達成するために、必要な手段を徹底的に考え、細部からデザインすることの大切さを問うていること。

ディズニーを越えるために、映画をヒットさせるために、絵本、著書を売れるようにするためにどうすればよいか、常識にとらわれず、本質を突き詰め、考える。
これだ、と思ったら実行に移す。
実行中でも、本人はちゃぶ台返しと言うが、もっとよい考えがあれば躊躇なく軌道修正する。

そして目的達成のために、これらを何十、何百も仕掛けるという。

ここまで言われたら参りましたと言う他ないし、上に書いたようにディズニーを越えるというのもハッタリではないと思わせる。

もしぼくと同じ読まず嫌いの人がいたら、ぜひ手にとってもらいたいです。

※Amazonのレビュの星の高さにフリークが過大に広告してんじゃないかという邪智があり、ぼくも読む前はそう思ったけど、読んだあとのぼくは必ずしもそうではないと思います。