この記事は20代後半から30代前半のいわゆるアラサーでSEでいることの危機感を煽っています。
人の言動に左右されやすい人、現状問題を感じていない人は読まないでください。
また、想定はシステム受託メインでBtoBのビジネスをやってる会社のSEです。
C向けのサービスを提供したりして今の仕事に前向きな人、
そもそも仕事にやりがいなんか求めてないよという人も対象外です。
今の会社を続けるべきだろうか?
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今、この記事を読んでいるあなたは、転職しようか悩んでいるSEだ。
大卒後7〜8年たって、
だいたい仕事のやり方も覚えてきた。
仕事が若干マンネリ化してきたくらいだろう。
いくつかプロジェクトを経験し、
プロジェクトは変われど、やることは大きく変わらないことも学んだはずだ。
そして今は、
炎上プロジェクトに投入されていたら、こんなどうでもいい記事を読んでいる暇はないはずなので、
ちょうどプロジェクトの谷なのかもしれない。
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あなたの会社からの評価はまずまずだ。
順調に成長している。
20代の昇給なんて大きな差はない。
きっと普通にやってれば同期横並びで昇格しているが、そろそろ差が付き始める頃だろうか。
でも見ている人はちゃんと見ている。
てゆーか、日本の会社の人事なんて、上司のひとことで決まるんで。
ちゃんとやることやって、ちょっと与えられた以上の仕事をやれば若い頃の評価なんて、すぐあがるわな。
で、たぶんあなたなら、とりあえずこのままやれば課長にはなれるだろう。
課長の年収わかる?
まともな会社なら給与テーブルが公開されているだろう。
課長の年収はヒラの一番上と変わらないから、
もし一部上場企業、もしくは同等規模のSI会社なら課長で800~900万くらいだ。
トップSI会社(NTTデータ、富士通、日立製作所あたり)はプラス100万くらいか。
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令和2年賃金構造基本統計調査
年齢階級、勤続年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額の情報通信業から筆者作成
独身なら800万あればはっきり言っていまの日本で全く不自由はない。
むしろ十分な生活が送れる。給与の半分くらい投資に回してもいいくらいなんじゃないの?
若いうちから世界インデックス買っとけば、それこそセミリタイアだって圏内じゃないかと思う。
もし結婚したら、、その場合は生活レベルによるな。
派手好き、教育熱心な配偶者だと微妙な金額。。。
すでに結婚してる人には言わなくたってわかるよね。
ま、それはいいや。
でも金だけでいいのか?という話。
人生の大半の時間を費やす仕事と会社。お金だけじゃないはずだ。
なぜSEは仕事にやりがいを持てないのか?
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このまま今の会社を続けるべきなのか?
今の会社に不満はない。
けど、明るい未来が見えるわけでもない。
上司はいい人だ。
人として尊敬もできる。
(そうでもない?…ま、読みすすめてくれ笑)
でも上司の年齢になった自分が、
人生楽しく過ごせているか、
仕事にやりがいを持っていられるか、と考えたらノーだ。
もし30くらいの人なら余計に、上司の仕事がすぐそこに見えていて、
あんな仕事絶対やりたくない、と思っているのかもしれない。
これはSEという業界に限ったことではない。
中間管理職とはそういうものだ。
部下の就業をチェックしてポチポチ承認するって、
そんなことやるためにこれまで経験積んできたわけじゃないって思うかもしれないけど、
責任は彼、彼女にあるんで、承認行為と一致させるには仕方のないことなんだ。
じゃ、それは飲み込んだとしても、そういう未来に満足するか、と言えばそれもノーなんだろう。
なぜか、、、
今の会社に、仕事に愛着が持てないからだよ。
今の仕事は精一杯やってる。
作ったシステム、納入したシステムは、委託先のお客さんの役には立ってる。
でもそれは結局、その委託先の業務効率性向上に寄与したってだけで、
それが広く世の中の役に立ったか、というとそんなに胸張ってイエスと言えるもんでもない。
結局、受託業務メインの会社の場合、自社や自社サービスに愛着を持つのって難しいんだよ。
だから、たいていの人はそのギャップに自分なりの折り合いをつけていく。
断言してもいいけど、今のあなたの会社の40オーバーの人は、
もともと20代のときにあなたと同じように悩んだものの、
今の会社にとどまり、自分の中で妥協した人たちだ。
もう会社、仕事に対してそういうものは求めてない人たちだよ。
もちろん、SEじゃない職種の人たちでも同じような考えの人はたくさんいる。
逆に、自社サービスを広く一般的に提供している会社にいる人、
みながみな、やりがいをもって働いているとは言わない。
でも、この業界、SEという職種はそもそもそういう感情をもちにくい業態ってことなんだ。
SEなら異業種への転職も可能
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今、あなたは大きな岐路に立っている。
思い切って転職すべきなのかどうか。会社を飛び出すときなのかどうか。
もし会社を移るなら、転職の理由をはっきりさせた方がいい。
転職の理由は、今の会社の
- 給与
- 人間関係・職場環境
- 業種
- 業態
のいずれかに不満があること、に集約される。
この中で、転職によって完全にチェンジすることが、転職前にわかるのは、
業種、業態だ。
転職前に人間関係はわかりっこない。
職場環境は細かな就業規則まで含めると、把握するのは難しい。
給与はある程度教えてもらえるだろうが、入社後の昇給のイメージまでは難しいだろう。
これらは転職前に悩んでもしょうがない部分がある。
その点、業種、業態は、その会社が何で稼ぐ会社なのか、
だれがお客さんなのかは、
セグメントが多岐にわたる巨大企業でない限り明確だ。
(巨大企業であっても中途採用は、どの業態向けに採用するかは明確だろう)
そして、ここまで読んでくれて、こんな記事に共感してくれているならば、
あなたの転職目的は明確だ。
今より、愛着の持てる会社で、やりがいをもって仕事がしたいということ。
それには、
自社でサービスを作っていて、
できればC向けのサービスを提供している会社
であること。
さらに、社長が会社のオーナーで、若い、勢いのある会社ならなおよい。
今、IT人材はどこも足りないと言っている。
ITを使わない会社なんてないわけで、
幸いあなたのSE経験は、どんな業種でも活かせることができる。
製造業の会社が気に入ったら、
IT以外の技術職だと業種が違うとなかなかマッチしないが、
SEなら、そこの社内SEに応募するという道が残されている。
SEの場合、異業種への転職も可能なのだ。
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雇用動向調査
年計/入職者/年次/2019年 第24表 性、現職産業(大分類)、現職企業規模(GT・E)、前職産業(大分類)、前職企業規模(GT・E)別出向者数から筆者作成
↑は厚労省の調査結果だが、2019年の転職動向で、情報通信業の人が離職した先の産業を表している。
リンク先では、卸売業・小売業から金融、金融から製造業などは、ほぼゼロに等しいが、
情報通信業については、様々な産業への異動が起こっていることがわかる。
30前がラストチャンス
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もちろん同じIT業界でC向けサービスを提供している会社、
Web系サービスの会社やゲームアプリを提供している会社
も選択肢に入ってくる。
ただし、
プログラミングが得意でゲーム会社などを志望した場合、
転職はできても、給与は下がる可能性がある。
あなたが30前でも現状維持は難しいかもしれない。
いわんや、あと5年先なんて言おうものなら、かなりの給与ダウンを覚悟しなければいけない。
なぜなら30過ぎるくらいから今の会社の給与もだいぶ上がってくるから。
自分でWebサービスがサクサク作れちゃうくらいの技術力を持っているなら別だが、そうでない限り、プログラマーの給与は概して低い。
あなたが男性で、もし将来、結婚してから転職しようとしたら、
嫁ブロックという意味不明な障壁もできる笑
だから、30前が異業種を見てみるラストチャンスと言える。
転職エージェントに相談してみる
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今、異業種を見てみると書いた。
そう、とりあえず、転職してみようか悩むくらいなら、さっさと情報を集めることをおすすめする。
ネットで情報を集めるんじゃない。
そういうことを生業にしている人=転職エージェントに聞いてみるんだ。
特に東京以外の地方に住んでいるのなら、地場特有の転職状況がある。
その道のプロに聞いた方がいい。
彼らは、あなたのような人を、彼らのお客さんである転職先の企業に紹介して、実際に転職を成功させることで、儲けている。
あなたを転職させることが仕事だ。
そこは理解して付き合う必要がある。
まだそこまで転職に本気でなく、情報収集が目的なら、それをはっきり伝えればいい。
彼らにとっては、あなたは見込み客だから、ぞんざいにはしない。
それどころか本当にいいエージェントは、あなたのためを思って、
転職を思いとどまらせてくれたりする。
あなたの会社や待遇のことを聞いて、いい会社じゃないか、悪いことは言わないからそのまま続けた方がいいよ、みたいにね。
登録はもちろん無料。
話を聞くのも無料。
あなたにとって、なにもリスク、デメリットはない。
まずは↓から登録だけでもしてみたらどうだろう?
最近は転職ありきではないキャリア相談に乗ってくれるサービスがある。このようなサービスが最適だ。
エージェントに会う場合、SEならIT業界に特化したエージェントがいいだろう。
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直接会うのが面倒なら、登録だけして、求人情報だけ眺めてみるだけでも、
どんな企業が、どんな待遇で求人しているかがわかって有益だ。
最後に
ここまでちょっと煽りすぎてしまったが、
もちろん今の会社にとどまるのも全く問題ない。
ITゼネコンの問題なんて20年前から言われている。
人月の神話が書かれたのは50年前だ。未だに銀の弾丸は見つかっていない。
未来なんて誰にもわからない。
もし今、あなたが自分の会社に存続の危機感を抱いているとしたら、
きっと10年上の先輩もあなたと同じ年くらいの頃に、同じ危機感を抱いていたと思う。
でも、その先輩は移らなかった。
移れなかったのかもしれない。
でも少なくともその先輩が抱いた危機感は、今、あなたの会社が問題なく存続できているのであれば杞憂だったということになる。
正解なんてない。
でも、自分なりの正解に近づくことはできる。
それには情報収集することであって、
第3者的視点でのアドバイス、そうした情報をたくさん持っている人に聞いてみることで達成できる。
まずはその行動をしてみることをおすすめする。
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